きくらのショールームではサンプルとして仕上げたテーブルを5台ほど展示しているのですが、8月の間に4台が売約済みとなったため、急遽展示用テーブルの天板を製作しました。
今回選んだのはトチの木で、原板の長さは2m60cm以上ありました。さすがにこのままだと長いので木目を見て1m90cmにカットしました。
乾燥中に板は反ったり捻れたりしているので、NCで平面に加工します。
手鉋で仕上げて行きます。写真は横ズリしているところです。横ズリのあとは斜め45度、最後に繊維方向に削って仕上げます。
横ズリでは親戚に戴いた魚住福三郎の国宝寸八を使いました。荒削り段階では、刃をたくさん出して削るため引きが重くなるのですが、この国宝は非常に引きが軽くて良かったです!
仕上げではいつもの圭三郎の寸八と、健介の48mmを使いました。
全体をサンドペーパーで磨いてオイル塗装をします。
1回目はプラネットカラーのベーシッククリアオイルです。このオイルには天然の防腐、防カビ、防虫効果があるそうです。
1回目の塗装では木がオイルをどんどん吸い込むので、たっぷり塗り込みます。
2回目は同じプラネットカラーのグロスクリヤーオイルです。表面に艶が出て、撥水効果があります。
トチらしいキラキラとした杢が出ているのがわかると思います。
10月初旬にはきくらショールームで展示できると思いますのでお楽しみに!!
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