きくらのお店にサンプルとして展示していたブラックウォールナットの一枚板ダイニングテーブルをお買い上げいただいたので、注文の合間をぬって大急ぎで新しいブラックウォールナットのサンプル品の製作に取り掛かっています。
今回作っているのは、こちらのブラックウォールナット一枚板です。天然乾燥で5年程弊社で乾かしています。幅が85cm以上あり、ダイニングテーブルにはピッタリな大きさです。長さは240cmと長めだったので、手前の節部分をカットして、195cmにしました。
乾燥して反った一枚板を、機械で真っ直ぐにします。板にもよりますが、1cmくらいは厚みを削ります。この板の場合、もともと6.5cmだったのが、5.5cmになりました。
表面を削るとブラックウォールナット本来の色味が出てきます。削りたての素地のブラックウォールナットは薄い紫色をしています。ここにオイル塗装をすると濃い茶色に発色します。
ここから手鉋で時間をかけて仕上げて行きます。ブラックウォールナットのダイニングテーブルサイズになると、両面削るのにだいたい2日くらいかかります。この時、節などの割れも補修しておきます。
使っている鉋は、5年前にお客様から結婚のお祝いとして戴いた、圭三郎の青紙1号鋼の寸8です。
僕のYouTubeを見て頂いている方はご存知だと思いますが、横ズリ、斜めズリ、最後に仕上げ削りと、鉋をかける方向を変えながら段階的に仕上げて行きます。
全体をサンドペーパーで磨いてオイル塗装をします。
綺麗な濃い茶色に変わりました。
白太との境には綺麗なグラデーションが出ています。一見すると単色に見えますが、よく見るとかなりカラフルです。
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