今回は一枚板のテーブル脚について書きたいと思います。
写真の脚はT字脚と弊社で呼んでいる脚です。上から見た時にT字に見えるのでそう呼んでいます。
このT字脚は固定せずに、上に天板をポンと置くだけになります。固定していないので、脚を倒して座卓としても使うことが可能です。
一枚板を取り扱うショップでは、必ずと言っていいほどこのタイプの脚が置いてありますが、個人的には僕はあまりオススメしていません。
まずメリットとして言われている座卓としても使える点ですが、重い一枚板をわざわざ動かして脚を倒し座卓にするという行為が非常に大変です。納品したお客様のところにメンテナンスに行くと、ほとんどのお客様が1.2回座卓にしたが、それ以降はやっていないと言われます。
そしてデメリットですが、固定していないため、他の脚に比べ独立脚は安定性が弱いです。また、接点が少ないので、人が当たっただけで重い一枚板でも簡単にズレたりしてしまいます。地震の多い日本では少し危険だとも思います。なので弊社ではT字脚をご希望の方には耐震用のジェルパッドの使用をオススメしています。
もう一点、これは反り易い一枚板に特に言えることですが、板が反ったり捻れたりした時のガタつきにも非常に弱いです。そのため板が動いた時にはこまめにパッキンを挟んで調整しなくてはなりません。
では、なぜT字のタイプの脚がこれほど多くのお店で取り扱われているかというと、サイズやカタチがまちまちな一枚板に対して、上に天板を置くだけのT字脚は非常に融通が効くからだと思います。
また、納品時の組み立てにも特別な技術が必要無いため誰でも納めることが可能です。
なので大量に板を卸している大手のメーカーほどこのタイプの脚を勧めています。
長くなりましたが、テーブル脚を選ぶ際は固定出来るタイプの物を選ぶほうがオススメです。(T字脚が絶対ダメというわけではありません、あくまで安定性、安全性においてです)
以前はそこまで気にしていなかったのですが、納品したお客様の話しを聞いたり、最近は特に地震も頻発しているのでそう感じています。
一枚板のテーブル脚を選ぶ際には、他にもデザインや利便性、細かいところだと天板の収縮などいくつか注意点はありますが、その辺はお店の人に相談してみてください(^_^)